「やさしい日本語」からはじめる多文化共生―学校・職場・地域で分かりやすい言葉について考える-
明治学院大学心理学部教育発達学科は、2015年度より国際教育コースを新設し、国際化、多文化化に対応する教員及び社会人の養成に取り組むとともに、国際教育に関わる実践者や研究者、学生の研究・教育交流の場として、国際教育フォーラムを開催しております。
第4回目の開催となる今年度の国際教育フォーラムは、『「やさしい日本語」からはじめる多文化共生 ―学校・職場・地域で伝わりやすい言葉について考える―』をテーマとしました。
近年、外国人観光客や外国人住民は増加傾向にあります。さらに2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを控え、日本に在住・訪問される多くの外国人にとってより住みやすい、訪問しやすい国としての対応策が求められています。「やさしい日本語」とは、簡単な言葉を使うなど、母語が日本語でない人をはじめ、誰にとっても分かりやすいように表現を工夫した日本語です。
1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災で多くの在日外国人も被災されたという背景から災害発生時に適切な行動をとれるように考えだされたのが「やさしい日本語」の始まりです。災害などの緊急事態はもちろんのこと、平時における外国人への情報提供手段としても研究されています。そして、より分かりやすい言葉を用いることは、外国人への配慮に限らず、さまざまな方とコミュニケーションをとるうえで重要なことです。
「やさしい日本語」とはどのようなものなのか。本フォーラムでは「やさしい日本語」を活用することでどのような効果を得ることができるのか、さらに日常の中でどのように「やさしい日本語」を用いることが可能であるかについて講演とワークショップを通じて考えていきます。日常において用いる言語についてさまざまな示唆を得る機会になればと考えています。
現代を生きる我々にとって必要な多文化共生社会の実現を見据えて、本フォーラムの中でも多くの学びが生まれることを期待しています。
http://psy.meijigakuin.ac.jp/news/4910/
明治学院大学心理学部教育発達学科 第4回 国際教育フォーラム
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「やさしい日本語」からはじめる多文化共生
―学校・職場・地域で分かりやすい言葉について考える-
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日時 2018年12月9日(日)13:30~15:30(開場13:00~) 講師 聖心女子大学准教授 岩田一成先生
参加費 無料
定員 120名(事前申込なし、当日直接会場にて受付)
主催 明治学院大学心理学部教育発達学科
後援 港区教育委員会
協力 明治学院大学心理学部付属研究所 特別研究プロジェクト
「心理臨床センターにおけるグローバル化および内なる国際化に関する探索的研究」
問合せ 明治学院大学心理学部教育発達学科
国際教育フォーラム担当
mguedu15☆ed.meijigakuin.ac.jp(送信時に☆を@にしてください)
明治学院大学心理学部共同研究室
電話:03-5421-5522
<講師のプロフィール>
聖心女子大学准教授 岩田一成氏
大学卒業後、日本語教師として青年海外協力隊に参加(中国内蒙古自治区派遣)。大阪大学大学院言語文化研究科修了(言語文化博士)。国際交流基金日本語国際センター、広島市立大学を経て現職。
講師メッセージ:「大学院生のときからボランティア日本語教室に通っています。関西人です。でっかい抽象論よりも、細かくても具体的な話が好きです。」
主な著書:『日本語教育学の歩き方-初学者のための研究ガイド』『読み手に伝わる公用文:<やさしい日本語>の視点から』、『日本語これだけ!』、『日本で生活する外国人のためのいろんな書類の書き方』など
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